べく・べから・べく・べかり・べし・べし・べき・べかる・べけれ・べかれ

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公教育は国策である。

 

国民が産業の労働力ないし軍事力として使いモノになるように、一定の知的水準を与えることが目的である。

 

その国策たる公教育が目標とする「産業の労働力ないし軍事力」と、現実の国内外の社会・産業・政治の情勢との間に乖離があったとしたら、どうなるだろう?

 

そのような場合、公教育は役立たずということになる。

 

 

公教育は国策であるからして、成果の目標を策定して定める。

そして、「かくあるべし」という公教育のあり方が定まる。

 

その「かくあるべし」が現実と乖離するとき、子どもは、教員は、「かくあるべし」と現実との両者によるダブル・バインドに苦しめられることになる…というか、ただいまそのダブル・バインドが絶賛発生中なんだよな。

 

 

さて、冒頭の記事。尾木ママが言ってますねえ。

 

一方で「どんな親や子どもにも、きちんと対応していくのが公立学校だ。教員は部活などに費やす時間が長すぎて、保護者と十分なコミュニケーションをとって信頼関係を築けていない」と指摘。「十分な対応ができるようにするためには、働き方も見直すべきだ」としています。

 

教員の働き方/働かせ方の問題じゃないっつーの。

 

だから、教育の「かくあるべし」論は大嫌いだ。

 

情報の量と質

www.asahi.com

 

我ながら、ずいぶんマジメなエントリですw

 

 

ピアソンがフィナンシャル・タイムズを日経に売却、それに加えてエコノミストも売却という話。

 

日本国内では、どちらかといえば否定的なムード。

出版は電子の時代だし、なんでそんな古臭いオールド・メディアをわざわざ日経が大枚はたいて買うよ?みたいな。

 

でも、ねえ…堕ちたとは言え、大英帝国の歴史あるオールド・メディアだからさあ。

 

 

2013年のアルジェリアで、日本の日揮がメンテしてた天然ガスのプラントがテロ攻撃を受けた。

 

このとき日本政府の危機管理体制はインテリジェンス情報として、イギリスルートの情報を主に使ったという。

 

アメリカの情報は量こそ多いものの、質は必ずしも高くなかった。一方、イギリスの情報は量こそ少ないものの、質は極めて高かったとのこと。

 

これから敷衍すると、日経は英欧のオールド・メディアの、質の高い情報でもって、質の高いグローバル情報を握ろうとしていると解釈できる。

 

 

インテリジェンス情報は量より質。

 

旧ソ連で、ブレジネフの死去を真っ先に報じたのは共同通信。これでもって共同通信は、グローバルで通用するメディアとして認められたという経緯がある。

 

だから日経の目的は、質の高い情報の獲得と発信であると考えられる。

それはそれで強い意味があると思う。

 

ただ多分、質の高い情報をビジネスとして展開すして稼ぐビジネスモデルをどうするか?という問題が横たわる。

ブルームバーグトムソン・ロイターシュプリンガーが蹴ったというのも、すぐさま稼ぎになりにくいからだろう。

 

中期的に推移を見守らないと、成否は分からないね。

 

 

なんだよ、これ?

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先進国であれば人種差別発言はアウトが常識だけどさ。

8年前の録音で解雇って、今更なんだよそれ?

 

スポーツ嫌いだからプロレスは良く知らんが、私がハルク・ホーガンを知っているぐらいだから、稼ぎ頭だったんだろう。

 

そいで、要らなくなったんで、口実として持ち出したんじゃないかな?

 

お土産はベーキング・パウダー、4キロ。

www.asahi.com

 

お土産にベーキングパウダーを4キロも買うという神経が理解不能。どうせ言い訳だろうけどさ。

 

 

cookpad.com

 

このレシピに従うならば…

 

薄力粉 80kg

ベーキングパウダー 4kg

砂糖 15kg (上白糖が大匙1杯で9gと仮定)

バニラオイル 80ml (1滴=0.1mlと仮定)

卵 800個

牛乳 72リットル

味醂 12リットル

 

これでホットケーキ3,200枚の出来上がり。

まあ、家庭で使う分量ではない。

 

 

ケタミン自体は麻酔薬。違法ドラッグだけど、悪夢や幻覚が見えたりとかで、日本での評判は良くないみたい。でも日本以外のアジア諸国ではただいま絶賛大流行中とのこと。

 

動物用麻酔薬としては一番使いやすいらしくて、動物捕獲用の麻酔銃はケタミンだけど、乱用のせいで規制が強化されて困ってる人が多いみたい。

 

その一方で、うつの薬として使う研究もされているみたいで。よくわからん。

 

言うは、たやすい。

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「鬼母」と言うは、たやすい。

 

でも良く良く考えてみると、

ヒトをモノとして扱う風潮が蔓延しているのであって。

 

ブラック企業やらブラック・バイトだって…

人間を労働者としてではなく、

生産手段であるモノとして使い捨てしてる訳だ。

 

 

生まれ育った環境でもって、自分がモノとしてしか扱われていなければ、

自分も他人も単なるモノとしか捉えられなくなるだろう。

そうなるのが当たり前だ…

 

そういう環境に生まれ育てば、ヒトは必然的にそうなる。

私は論理的に言っているに過ぎない。

 

 

鬼母と責めるヒトは幸いである…

大多数の人は、そのような成育環境を経験していないから、

あるいは、そのような成育環境が存在していることを知らないから

素直に非難できるのだ…

 

当の本人は、自分の育った成育環境が、そのようなものであったことを

そもそも気づいていないだろう。

 

問題は、貧困の連鎖みたいに

ヒトをモノ扱いする連鎖というものがありそうだ、ということ。

 

その辺の連鎖の…理論というのは言い過ぎだけど、

連鎖を生み出す枠組み、フレームワークを見つけ出して

クサリを断ち切る方法論は必要だろう。

 

「理論」は嫌いだ。

理論は、過去から現在へ至るまでのモノゴトを説明するには有用だ。

しかし未来というものは、過去~現在の過程を延長した直線の線上にない。

そういうのは無謀だと夏目漱石は1910年に『イズムの功過』で喝破している。

だいいち理論って、言わば愚者の鎧だからね。「理論武装」なんて言葉がある。

 

心理学なんかは、そのツールとして有用かも知れないが…

この手のガクモンは、それ自体に淫してしまうきらいがあるので。

 

自己啓発。

絶対に言ってはいけない言葉 | 潜在意識を活用してお金を生み続けるブログを作成する方法

 

西田文郎て聞いたことあるけど、

んまあ普通のスーパー・ポジティブな自己啓発屋さんだわな。

 

自己啓発について、わたしは以下の文言に同意するところである:

 

自己啓発は一種のドラッグだ。高揚が切れると、さらなる自己啓発の材料を必要とする。

 

速水健朗(2008)『自分探しが止まらない』

ソフトバンククリエイティブ株式会社(ソフトバンク新書)

p.154

 

不都合な現実。

安保法制とか、政治的な話あんまりやるつもりはない…

 

昨今の安保法制で誰が得するかといえば、

アメリカとEUの軍だよな。

日本が出兵してくれる分だけアメリカEUの負担が減るので。

例によって日本の持ち出しだ。

ヒトのイノチまで持ち出しになるのが、これまでと違うとこ。

 

 

日本の国家予算を考えてみよう。

 

平成27年度の一般会計予算で最大なのは社会保障費、福祉だ。

31.5兆円で、予算の32.7%を占める。

 

公共事業費は6.0兆円で6.2%だし、

防衛費は5.0兆円で5.2%だ。

ケタが違う。

 

安保法制だのハコモノだの、みんな言うんだけれども、

誰も福祉を切れとは言わない。

 

すべての政党・政治勢力にとって不都合だからさ。

 

 

終戦記念日が8月15日なのと似ていると思う。

 

国際法上は1945年9月2日、戦艦ミズーリの甲板での降伏文書調印でもって

日本は戦争に負けたと認めたのだ。

欧米諸国の大部分は9月2日としている。

 

より厳密には1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約発効で

戦争状態が完全に終結したのである。

 

8月15日は昭和天皇玉音放送でもって戦闘停止となったのであって。

つまり日本の国民が自らの意思で戦争をヤメたということであり、

「負けた」と認めたくないすべての政治勢力にとって都合が良かったに過ぎない。

 

 

日本人って、不都合な現実に対し耳目を閉ざす悪癖があるからね。