いにしえの大麻に関する記述

 なんか昔あったなぁと心にひっかかっていたのだけど、最近ようやく再ヒット。江戸時代にも大麻の芽に向精神作用があることが一部で知られていた。

 モノは江戸時代後期に成立した甲子夜話』。24巻9話に「麻芽の毒、狂を発する事」というエピソードがある。オリジナルに当たれず、公開されている『古事類苑』に収録されているものを読んでみた:

web.archive.org

 以下、現代語に抄訳:

 ある日の坐話で聞いたのだが、麻の初生の芽を食すれば発狂するという。先年、谷中妙伝寺というところに早朝ある人が行ったところ、その住職・小僧・下男など皆が気を失ったかのように熟睡している。また見ると、仏壇の本尊から器具・戸・障子の類、ことごとく打ち破られている。その人不審に思い、眠っている者を揺り起こしても目を覚まさない。しきりに起こしてようやく目を覚ました。そこでその人は何でこうなったのかを聞いたところ、さてさてよく寝たものだ、昨日の夜は面白かったと言うので、それはどういうことかと尋ねたところ、打ち破れたものを見て大いに驚き、始めて狂の結末を知ったという。あの毒は消えれば元に戻るということか。

(あまり関係なさそうな酒の話や難しい漢文が出てくるので中略)

またあの寺で数人発狂したとき、十二歳になる子が、両手に箸を持ち、面白いと言いながら狂い出し、その次に住職が狂ったと言う。年少の者の腹の中のためだろうか、和尚が多く食べたせいだろうか。

 『古事類苑』経由で貝原益軒大和本草』に行きついて、ケシを見てみたら、ケシのタネの食用としての利用の他には若い苗を食べるという記述しかなく、ケシからアヘンを採取する記述はなかった。江戸時代に現在のドラッグの概念はなかった模様。

 

ヘソ出し/腹出し

otonanswer.jp

 ちかごろ若い女子のヘソ出しをちらほら見かける。25年ぐらい前にもあったなあ。

 とは言え、そんな積極的に見せるものかねえ…

 今は見ないが25年ほど前では「たるん」としたおなかを出した、ヘソ出しではなく腹出しとしか言いようのないものを見かけた。

 

 何を見せびらかしたいのか知らないけれども、ヘソを出すからには、それに見合った腹部でなければ映えない。段腹は言うまでもなく、たるんだ腹部ではどうにもならない。

 

 それでも意外に無頓着な女子もいて。横腹や背中部分。ベルトの締め付けだか何だか知らないけれども赤くなってたり。背中の肌がよろしくないとか。

 

 こないだ小学校3年ぐらいの女の子がヘソ出しなのを見たけど、これは女子陸上のセパレート型ウェアのまねらしかった。これは、どうなんだろね?

 

銭湯:シャワーとテレビ

お題「銭湯の思い出・・・」

 

 思い出も何も…むかし実家には風呂がなかったから。物心ついて小学校2年生までは銭湯だった。小2のとき親が家に風呂場を作ったので、そこから内風呂になった。混浴禁止年齢は都道府県によって異なり、私の故郷では8歳以上が禁止。親が内風呂を作ったのも、そうした事情への配慮だろう。

 

 昭和後期のイナカの銭湯になかったのはシャワー、あったのはテレビ。シャワーがないので、湯舟から桶でお湯を汲んで使う訳ね。

 若い人たちがクルマで遠出して、秘湯に入ったなんて言う場合「シャワーあった?」と聞く。私に言わせれば、シャワーのある風呂は秘湯とは言わない。

 当時の銭湯では脱衣場の男湯と女湯の仕切りの、番台の反対側にテレビが置かれていた。これは昭和30年代にテレビというメディア・デバイスのプロモーションとして、店や施設からすれば客寄せとして、テレビが置かれていたのだ。今でもスーパー銭湯の休憩スペースにテレビが置かれていることがあるけど、これはそうした昭和時代のプロモーション客寄せの名残りであって。令和の世のスーパー銭湯のテレビには特に意味がない。

 

 昭和末年に上京して、風呂ナシ物件だったけど、住んでたエリアに銭湯はそれなりに多かった。そのエリアをいま調べてみると、銭湯は1軒しかない。いつも行く銭湯は決まっていて(もちろん今はもうない)、休みだったら別の銭湯という具合。この時期そのエリアの銭湯にテレビはすでになかった。でもシャワーはあった。

 その界隈の銭湯には謎ルールがあった。腰掛は長方形で、形としては足の付いたまな板。それがシャワーのところに置かれっぱなしなんだけど、上がるときには縦方向にするという暗黙のルールがあった。なんでそういうルールがあるのか疑問だったけど、みんなそうしてるから、そのようにしていた。

 あるとき、疑問が氷解。目の不自由な人が入ってきて、ひとつひとつ腰掛を触る。そして、腰掛が縦方向になってるのを確認すると、それを横にして腰かけた。つまり縦方向の腰掛は、ここ空いてますということを示すためだったのだ。

 東京は冷たいのなんのかのイナカモンは言いがちだけど、こうしたクールな思いやりこそが東京の本質なのね。

 

 昭和最後の春にヨソへ移住して、それ以降は出張なんかでタマに東京へ出かけるのだけど、そうした東京的なクールな思いやりというのが薄れてきているように思う。つまり、東京一極集中なんていうけど、昭和時代いっぱいまで東京は東日本ローカルの都会だった。それがバブル平成になって西日本からも大挙して移民がやってきて、西日本ルールを押し通すようになってしまったみたい。

 ソバなんか最たるもので、平成中期以降ツユが妙に甘ったるくなった。あんな甘ったるいツユでは「たぬきそば」が味として成立しない。まったく残念だよ。

 

 さて平成になって、実家から片道10kmほどのところにある公設の温泉の銭湯に通うようになった。天然かけ流し温泉だけど、温度がやや低いため重油ボイラーで加温。公定価格の約半額で、帰省したらほぼ毎日行くので回数券を買って使う。シャワーはある。

 テレビはないけど、かつてテレビを置いていたであろう、なにも置かれていない台だけが残っている。若い人はそんな台がなぜそこにあるのか分からないだろう。

 

Radeon入れたら色がヘン→解決

 自作PC、グラボをRadeonに入れ替えたHDMIからモニタにつないだら、色がヘン。全体に紫がかっている。

 Adrenalinを立ち上げ、ああでもないこうでもないとやってたら、こんな設定項目が:

Adrenalinのキャプチャ画像

Adrenalin の設定:ディスプレイ

 ピクセル形式がYCbCrになってた。これをRGB 4:4:4 にしたら、ばっちり治った。

 

 うーん、普通のPCモニタはRGBモードのはずだけど。なぜにデフォルトがYCbCrなんだろ?YCbCrは4Kテレビなんかの場合じゃないのかねえ?

 

 

にゅうめん(温かい汁そうめん)

 関西以外でそうめんを温かくして食べるというのは、あまり聞かない。沖縄のソーミンチャンプルーぐらいなものだ。にゅうめん、温かい汁そうめんといえば関西の食べ物だろう。

 とうぜん『吉兆味ばなし』にも、にゅうめんのレシピが出てくる。

 ざっくり説明すると、まずはツユを作っておかないと始まらないようだ。それからそうめんを茹でて洗い、ツユで下煮する。そのそうめんを椀に盛って、ツユを注ぐ。

 

 ツユで下煮するというのは、そのままでは水っぽくて味にならないからだそうだけど、実態は違うと思う。

 

 モノノホンによれば…アカデミックな研究著作でなく在野の人がアカデミックな手続きに従わずに出した本なので、モノノホンとしか言えない。そのモノノホンによれば、関西において麺とは汁物の具なのだそうだ。

 そう言われれば確かにそうだ。関西ではウドンにしろラーメンにしろ、ヨソの地域に比べてつゆ、スープの量が妙に多い。そして関西の麺類に付き物が白い米飯である。関西の麺類が麺料理でなくスープなのだとすれば、確かに白い米飯というのはアリだ。

 また「おだまき蒸し」なんてものがある。これはウドンの入った大ぶりの茶わん蒸しなのだが、茶わん蒸しの具がウドンというのは、麺が汁物の具だということであれば確かにありそうなことだ。

 

 関西でそうめんといえば、まず揖保乃糸ということになる。しかし最近あまり売れず苦戦しているようで、揖保乃糸ブランドで中華麺を出したり、迷走気味に見える。

 実は揖保乃糸は作り方がにゅうめんに特化している。こまかい空気の泡を練り込むのだそうだ。これによって麺は汁を吸いやすくなる。

 

 ところが現代の味覚からすれば揖保乃糸は捉えどころのない食感で、どうにも冴えない。私だって普段は長崎・島原のものを使う。これはツルツル感が強く、きちんと歯ごたえがある。

 つまり揖保乃糸というのは、にゅうめんに特化しすぎたそうめんなのであって、現代人がそうめんに求めるツルツル感と歯ごたえに欠けるのだ。なにより値段が高い。6把200グラムで島原が税別198円ぐらいなのに、揖保乃糸は安くても税別298円する。

 

 島原のそうめんであってもツユの味を強めにしてきちんと煮込めば、にゅうめんとしては成立するもの。わざわざ高い揖保乃糸を使う意味はないし、他の料理へ転用しにくい。島原とかでいいよ。

 

 

インスタントラーメン、教授、ユキヒロさん

 まずは、これだ:

www.youtube.com

 高級インスタントラーメンということで1981年に発売された。音楽は「教授」坂本龍一

 この曲をリサイクルしたのが:


www.youtube.com

 故・幸宏さんのソロアルバムに楽曲提供。なんでも幸宏さんがCMを見て、その音楽が教授と知って、楽曲提供を依頼したのとのこと。

 この時代、CMの音楽がキャッチーで話題になり、それを「引き延ばして」楽曲にしてシングルカットというのは多かったけど、たいていはズダボロで楽曲になってなかった。

 それをきちんとした楽曲に仕立てるってのは、さすがにプロだ。

 

 CMから楽曲といえば、今世紀だとキユーピーたらこパスタだなあ。


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 音楽は上野耕路…上野氏を知ってる人は(自分を含め)マニアの部類だ。

 この30秒CMの音楽を、きちんと楽曲に仕立てたのが:


www.youtube.com

 これまたプロならではの仕事。

 

動画のフレームレートを変えたり、いろいろ

 ヘンな動画があって…要は音ズレなんだが、尺が1時間ちょい。どうも動画部分が元は29.97fpsだったのを30fpsに単純変換して(尺が短くなる)、それを尺はそのままで29.97fpsに変換して、音声は元のままのを使っている。だから終わりの方で音が3秒ほどズレる。

 これを修正するには、動画部分を(29.97fps÷1.001≒)29.94fpsに単純変換して尺を延ばす必要がある。

 ついでの動画のサイズを3倍に拡大、lanczos + accurate_rnd フィルタをかけたい。

 

 これやるのに、まず XMedia Recode で動画本体と音声部分とを分離。

www.gigafree.net

 ここからは ffmpegで処理。

ffmpeg.org

 再生速度は、動画を一旦ナマ状態に変換し、それからフレームレートを変更。

azumag.hatenablog.com

 それプラスでリサイズをかける。

nico-lab.net

 最後に動画と音声を結合。

qiita.com

 これでどうにかなった。おしまい。