言うは、たやすい。

nikkan-gendai.com

 

「鬼母」と言うは、たやすい。

 

でも良く良く考えてみると、

ヒトをモノとして扱う風潮が蔓延しているのであって。

 

ブラック企業やらブラック・バイトだって…

人間を労働者としてではなく、

生産手段であるモノとして使い捨てしてる訳だ。

 

 

生まれ育った環境でもって、自分がモノとしてしか扱われていなければ、

自分も他人も単なるモノとしか捉えられなくなるだろう。

そうなるのが当たり前だ…

 

そういう環境に生まれ育てば、ヒトは必然的にそうなる。

私は論理的に言っているに過ぎない。

 

 

鬼母と責めるヒトは幸いである…

大多数の人は、そのような成育環境を経験していないから、

あるいは、そのような成育環境が存在していることを知らないから

素直に非難できるのだ…

 

当の本人は、自分の育った成育環境が、そのようなものであったことを

そもそも気づいていないだろう。

 

問題は、貧困の連鎖みたいに

ヒトをモノ扱いする連鎖というものがありそうだ、ということ。

 

その辺の連鎖の…理論というのは言い過ぎだけど、

連鎖を生み出す枠組み、フレームワークを見つけ出して

クサリを断ち切る方法論は必要だろう。

 

「理論」は嫌いだ。

理論は、過去から現在へ至るまでのモノゴトを説明するには有用だ。

しかし未来というものは、過去~現在の過程を延長した直線の線上にない。

そういうのは無謀だと夏目漱石は1910年に『イズムの功過』で喝破している。

だいいち理論って、言わば愚者の鎧だからね。「理論武装」なんて言葉がある。

 

心理学なんかは、そのツールとして有用かも知れないが…

この手のガクモンは、それ自体に淫してしまうきらいがあるので。

 

自己啓発。

絶対に言ってはいけない言葉 | 潜在意識を活用してお金を生み続けるブログを作成する方法

 

西田文郎て聞いたことあるけど、

んまあ普通のスーパー・ポジティブな自己啓発屋さんだわな。

 

自己啓発について、わたしは以下の文言に同意するところである:

 

自己啓発は一種のドラッグだ。高揚が切れると、さらなる自己啓発の材料を必要とする。

 

速水健朗(2008)『自分探しが止まらない』

ソフトバンククリエイティブ株式会社(ソフトバンク新書)

p.154

 

不都合な現実。

安保法制とか、政治的な話あんまりやるつもりはない…

 

昨今の安保法制で誰が得するかといえば、

アメリカとEUの軍だよな。

日本が出兵してくれる分だけアメリカEUの負担が減るので。

例によって日本の持ち出しだ。

ヒトのイノチまで持ち出しになるのが、これまでと違うとこ。

 

 

日本の国家予算を考えてみよう。

 

平成27年度の一般会計予算で最大なのは社会保障費、福祉だ。

31.5兆円で、予算の32.7%を占める。

 

公共事業費は6.0兆円で6.2%だし、

防衛費は5.0兆円で5.2%だ。

ケタが違う。

 

安保法制だのハコモノだの、みんな言うんだけれども、

誰も福祉を切れとは言わない。

 

すべての政党・政治勢力にとって不都合だからさ。

 

 

終戦記念日が8月15日なのと似ていると思う。

 

国際法上は1945年9月2日、戦艦ミズーリの甲板での降伏文書調印でもって

日本は戦争に負けたと認めたのだ。

欧米諸国の大部分は9月2日としている。

 

より厳密には1952年4月28日、サンフランシスコ平和条約発効で

戦争状態が完全に終結したのである。

 

8月15日は昭和天皇玉音放送でもって戦闘停止となったのであって。

つまり日本の国民が自らの意思で戦争をヤメたということであり、

「負けた」と認めたくないすべての政治勢力にとって都合が良かったに過ぎない。

 

 

日本人って、不都合な現実に対し耳目を閉ざす悪癖があるからね。

 

それを言うなら、

shinhakken-blog.seesaa.net

 

鍼灸だって、東アジア圏以外では疑似科学とされているからね。

鍼灸 | 疑似科学とされるものの科学性評定サイト

疑似科学の科学性を評価している日本のグループだって、

鍼灸は「発展途上の科学」という評価。

 

日本じゃかろうじて保険適用だけど、医師の同意書が必要…

 

といっても整形外科医なんかが同意書を出すことはない。

自分の医療の科学性を否定・放棄することになるので。

 

だから、内科とか眼科とかいった、

無関係の診療科の医師が同意書を出してるのが現状。

 

ホメオパシーって、鍼灸ほどの歴史も実績もないし、

実際に山口で新生児死亡事故なんて起きてるし、

そりゃバッシング食らうよね。

 

歴史があるという意味ではインドにアーユルヴェーダがあるけど、

日本では鍼灸ほどの体系的な研究は行われていないし、

使われる薬草も漢方ほどの研究はなされていないし、

日本では医療行為とみなされるもの(浣腸など)が含まれるしで、

かなり微妙。

 

うん、うこん。

biz-journal.jp

 

オナカとメンタルの問題いろいろあって。

ケミカルなクスリばかりという訳にもいかんだろう、と

ハーブやスパイスいろいろ勉強してきました。

 

アロマテラピーについても、ずいぶん突っ込んで勉強したし。

ストレスフルなので、安眠のため柑橘系とマジョラムがメイン。

鎮静にはラベンダーが良いと言われるけど、個人的には好きじゃない。

冬場はノド鼻のケアのためティーツリーを使う。

 

 

いま手持ちの料理用のハーブ・スパイスをひっくりかえしてみると…

日常的に使ってるのはクミン、カルダモン、コリアンダー

フェンネル花椒、日本山椒。あとオレガノローズマリーの乾燥粉末。

冷蔵庫で保存してます。数年間は保つ。

 

いちばん使うのはフェンネルだなあ。

マメ類(さやいんげん等を含む)、豆腐、それと鮭に合うから。

 

 

カレーっぽい風味にするためには、

クミン・カルダモン・コリアンダーの3つで足りる。

 

日本のカレーはウコン(ターメリック)を使い過ぎ。

日本カレーは3割以上ターメリックを使ってるけど、

インドでそんなにターメリック使うのはベジタリアンな料理であって。

肉モノにウコンは1割程度の配合…

 

実際わたしもカレーっぽいのを自分でスパイス配合で作り始めたころ、

ウコンを使ってみたりしたけど、次の日に体調が良くなかったりで。

結局、ウコンは使わなくなった。

 

 

実はウコンには春ウコンと秋ウコンがあって、

カレーのターメリックはマイルドな秋ウコン。

健康食品のは苦い春ウコン。

 

母がまだ元気なころ、

健康食品の春ウコンを買ったは良いけど結局は使わなくて冷蔵庫に放置。

仕方がないから私が料理に使ってみたけど、味としてダメだったし、

体調にも良い方に作用しなかった。

 

少なくとも私にウコンは合わない。

 

 

熊本名物・辛子蓮根の衣が黄色いのはウコンだけど、

一説によればアレは殿様のための薬膳料理で。

 

殿様が貧血で、侍医がレンコンを勧めた。けれども殿様は

「そのような泥まみれのモノを食するのはイヤじゃ」

とか何とかダダこねた。

 

困った侍医が料理人とあーでもないこーでもないと議論して、

現在の形の辛子蓮根を考案したとか何とか。

 

レンコンはミネラル、特に鉄分が多いので

貧血に良いのは当たり前。

ウコンは血のめぐりを良くする作用があるので、

色づけを兼ねて配合したのだろう。

 

それにしたって熊本で辛子蓮根

家庭で日常的に食されることは少ない。

 

ウコンというのは、その程度のモノなのである。

 

 

それを、健康に良いからって

ドリンクやらタブレットやらの健康食品とするのも何だかなあ、と思う。

自分にゃ合わないから使いませんが。

 

 

そいで昨今、日本にやってくる中国人観光客の、いわゆる「爆買い」で

ウコンのドリンクやらサプリメントが、その爆買いの対象になっているという。

「神薬」だとさw

んまあ中国じゃあカンペーカンペーだしね。

 

それにしたって現代の中医学でも、

日本のサプリメントみたいな使い方は想定していない訳であって。

 

これまた良くわからない…

 

アナログとは言わないまでも、数ビットで…

toyokeizai.net

 

女性のワークライフバランスの観点から、興味深い主張。

 

日本は女性の妊娠・出産・子育てについて

仕事か子供かと、デジタルに考え過ぎだと。

 

保育園だって完全に職場復帰しないと入れてくれないし、

というのは困る。

 

アナログとはいかないまでも…

3ビットで8段階、4ビットで16段階ぐらいに

制度を変えていった方がいいね。

 

食パンと、赤瀬川原平。

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食パンを見るにつけ、昨年に亡くなった赤瀬川原平氏のことを思い出す。

 

父上が転勤族で、生まれは横浜だけど、大分転勤で、中学まで大分。

高校が名古屋、県立旭丘高校。そこから武蔵美(当時はまだ専門学校)。

 

大分県民も、名古屋市民も、日本の戦後美術の歴史を知る人でない限り

赤瀬川原平の名前を知らない。

 

そんな具合だから、ひょっとしたら

数十年で忘れ去られてしまうかも知れない。

 

マジメに芸術活動やったにも関わらず

犯罪者ということにされてしまって、前科一犯。

それから文筆で認められ、尾辻克彦の名義で芥川賞を受賞。

 

 

その尾辻克彦名義で出版されたエッセイ集に

『少年とグルメ』というのがある。

(のちに赤瀬川原平の名義で文庫本化)

 

食べ物に関するエッセイ集だけど、

その中に食パンの話が出てくる。

 

 

愛知県立旭丘高校のころ、授業中、

食パンに対するレイプを強要され。

武蔵美の学生のころ、

食パンに対して痴漢をはたらいた。

 

そういう話。

 

食パンに対してレイプやら痴漢やらを働くっての、

実に芸術的な表現だと感じ入ったものだった。

 

だから今でも食パンを手にとると、

私はこれから食パンに対して

どのようなプレイを行おうとしているのか?

と思いを巡らしたりするのだ。