Raspberry PI で Ubuntu MATE を動かす前にやったこと

 指折り数えれば2年ぶり。ふとラズパイを取り出して、Ubuntu MATE をインストールしようと思った(2年前のモノだから 3B であり、3B+ではない)。

 なんで Ubuntu なのかというと…2年前の Raspbian って、ターミナルから sudo やると

あなたは・・・したはずです

とか何だか、いかにもイギリスの厳格な教員が言いそうな警告メッセージがいちいち出てきてイヤな感じがしたものだった。Ubuntu MATE はそんなこと言わないし、デスクトップもシンプル、Windows でいうスタートのボタンが左上にある以外は WindowsAndroid のハーフっぽくて、ブラウザも自分の Windows PCで標準ブラウザにしてる Firefox だしで。

 

 閑話休題。2年前にラズパイで Ubuntu MATE を動かして、Mozc が使えたりするようきちんと日本語化しようとしたら、できなかった。

 何がマズかったのかと言うと、ブート・パーティションの狭さ。日本語パッケージのうちブート・パーティションに書かれるモノが多くて、入りきらなかった。それでひどく四苦八苦した。

 

 今般。2年前の四苦八苦で懲りたので、SDカードに MATE を焼いた後でブート・パーティションを広げるということをやった。

 

 これには、とりあえず Raspbian を動かして GParted を動かさなければならない。だからSDカードは(そこいらに転がってる)2枚…16Gのと64Gのがあったから、まずは16Gのヤツに Raspbian を belenaEtcher で焼いて、動かして、通りいっぺんの環境設定やって、GParted(とスクショ撮るために ksnapshot)を導入して…今の Raspbian て、sudo でいちいち警告メッセージ出さないのな。でも2年前ウザい思いをしたから、保守用途以外では絶対に使わん。

 

 それから64GのSDカードに Ubuntu MATE を belenaEtcher で焼いて、リーダー・ライターをそのままラズパイのUSBソケットに突っ込んで、SDカードのスロットには Raspbian を刺して起動。

 GParted でリーダー・ライターを選択したら

GParted 起動直後のスクショ


 ブート・パーティションが199MiBしかない。2年前はこの狭さに泣かされた。だから、これを広げる。

 なによりリーダー・ライターがファイルシステムにマウントされてる状態だから、それぞれのパーティションを右クリックしてアンマウントする。これやらないとイジれない。

 

 まずは ext4パーティション

 

ext4 パーティションを動かす

 

825Mib後ろに動かして、FAT16のブート・パーティション

 

fat16 パーティションを広げる

fat16 パーティションを広げる

 

1024MiBに広げる。そんで

 

変更の適用その1

 

適用。待ってたら、

 

警告メッセージ:fat16 を fat32 に変更しますか?

 

って、FAT16FAT32 に変換しますか?というメッセージが出る。

 ちょっと試行錯誤したのだけど、ブート・パーティションFAT32でもMATEはきちんと立ち上がるので、FAT32 で行く。これでブート・パーティションの拡張はおしまい。

 

 SDカードは64Gもあるのだから、ext4パーティションは、64Gの半分ぐらいまで広げることにした:

 

ext4 パーティションの拡張


 今の Ubuntu MATE 本当にブート・パーティションに1024MiBも必要かどうか知らないけれども、これぐらいあれば問題はないだろう。