ミノンと景気とアマゾンと

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わたしゃオッサンだけど、ミノンは愛用している。かれこれ30年になろうか。

 

全身シャンプーのしっとりタイプを、洗顔のみに使っている。

 

洗顔にしか使わないから、量はいらない。小さなボトルで十分だ。

 

元は山之内製薬の品物で、1975年だったか、妹がヤケドしたとき皮膚科で、患部をこれで洗えって薬局で買わされたのが、ミノンの無香料固形せっけんタイプのもの。古くからある品物だ。

 

今は第一三共ヘルスケアが出しているのだけど、企業統合関係が複雑なんだな。

 

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山之内製薬藤沢薬品工業、三共と第一製薬が、それぞれ企業統合したのが2005年。

 

山之内&藤沢は、医療用医薬品をアステラス製薬一般用医薬品などをゼファーマにした。ミノンはゼファーマの商品になった。

 

一方で三共&第一製薬は、医療用医薬品を第一三共、それ以外を第一三共ヘルスケアにした。

 

アステラスは医療用医薬品に集中したかったので、2007年にゼファーマ第一三共ヘルスケアに売却した。

 

そうした事情で、ミノンは発売元が山之内製薬ゼファーマ第一三共ヘルスケアって変遷したということ。

 

 

しかし30年、山之内製薬の時代から使ってても、売り方がぜんぜん変わらないんだよね。

 

 

景気が悪いときは売れないものだから、小さなボトルをプッシュする。

 

景気が良いときは大きなボトルをプッシュする。

 

 

こういう売り方は非常に困る。

 

なんしろ私は洗顔にしか使わないのだから、使う量は知れている。大きなボトルを買ったら、使い切るのに一年近くかかるし、そんな長期間だと変質してしまう。

 

 

使ってた120mlボトルが空になったから、ドラッグストアに買いに行ったけど、大きなボトルしかない。実感に乏しいけど、景気が良いのだろう。

 

マツキヨなど大手のドラッグストアも、イオンも、印刷したでっかいポップを売り場に出して、大きなボトルをプッシュしてる。地場の中堅ドラッグストアも同様。

 

頭にキた。

 

ふとアマゾンで探してみた。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B0132TF5KU/

 

税込本体価格648円。

 

実家でも使うから、2本ポチった。送料360円で、合計1,656円だった。

 

 

アマゾンはロングテールを確実に押さえるビジネスだし、景気が良かろうと悪かろうと、ロングテールは少ないながら着実に売れる。だから私みたいに、ミノンはミニボトルしか要らないという特殊かつ長年の顧客の要望にも応えることができる。

 

こんな三十年一日の売り方してたら、第一三共ヘルスケアみたいな大きな企業であってもアマゾンの軍門に降りかねん。困ったものだ。