無音の音楽について

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ほお。ジョン・ケージ4分33秒」を超えるか?

 

わたし4分33秒のコンセプトが嫌い。

 

ケージは、無響室に入ったとき

自分のカラダの音と神経系の音を聞いた驚きから着想を得たというけど、

アレは都会人の感性だ。

 

 

私の郷里はド田舎で。

実家で平日の真昼間、4km先の山の方にある鉄橋を渡る貨物列車のガタンゴトンが聞こえる。

 

とある夏、夜中に小用でトイレに立って用を足し終えて、

なんかショリショリショリショリという音が聞こえた。

何の音かと耳をすましたら、なんか窓の外から聞こえる。

窓を開ける。そこには柏の木がある。

 

どうも虫がいっぱい、たぶんアオドウガネが柏の葉っぱをかじる音のようだった。

 

そういう環境だからケージの驚きというのは、

イナカモンの私からすれば、ちっとも驚きじゃない。


 

いかに都会がうるさいか。

室内限定にしたって、エアコンを使わなくても、冷蔵庫の動作音が聞こえる。

屋外だって深夜も未明もクルマはいっぱい走るし、

音量は20デシベル以上ちがうんじゃないかな?

測ったことないけど。

 

事実、私の郷里には真空管アンプの工房がある。

そういう環境でなきゃ真空管アンプの良さなんてわかりゃしない。

 

だから、真空管アンプがどうのSACDがこうのと言う都会人って、なんだかなあと思う。

都会人はD級アンプでmp3音源を聴いてろっての。

ギターのアンプなら分からんでもないが。

 

 

そういうことなので4分33秒は私にしてみれば、どうにもスノッブに過ぎる。

 

 

この映画?音楽?は、そもそも聴覚障害者のだし。

なかなか興味深い。