こないだ証券会社の若い人(3年目)としゃべってたら
「我々はあてがわれたツールを使うだけですから」
なんて言ってた。
確かに現場の営業の人がいちいちエクセルでチャートつけても始まらない。
わたしゃ日経平均の一目均衡表®をエクセルで付けてるんだがな。
エクセルのグラフでローソク足と折れ線グラフを
同時に表示するのは難しい。かなり微妙なコツが必要。
ここできちんと、エクセルで
ローソク足に折れ線グラフを乗せる方法を説明します。
私のエクセルは2010。
2014/10/23~2015/10/30の250営業日分、
ソレっぽいデタラメなサンプルデータをこしらえた。
サンプルデータは、これの次のエントリに書きます。
これに13週線と26週線を作って、
ローソク足に2つの移動平均線を表示させてみます。
以下、説明文の次に画像という順番とします。
ご覧のとおりA列が日付、B-E列が四本値ね。
これが250日分あって、最終日が2015/10/31日。
とりあえず13週線を作ってみる。
1週間=5営業日として13週だから、
5×13=65と、65日分の平均を取るんだそうな。
最終日のF列にAVERAGEで過去65日の平均を作ればよい。
できたら上方向にビーって引っ張ってやればいい。
微妙なエラーが出るけど、いちいち気にしない。
あとF64より上に #REF! エラーが出るけど
これは65個の平均出す式(関数)なのに、
それより少ない個数の数字しかないぞって話。これは削除。
G列に26週線を作る。
これまた5×26=130で、130日分の平均を取る。
13週線と同様、最終日のG列にAVERAGEで過去130日分の平均を作る。
出るエラーの処理は13週線と同じなので、処理は省略。
とりあえず2015/7/1~10/30のローソク足を作ってみよう。
ここから重要なポイント&伏線。
値動きが上に寄って見にくいので、このグラフの場合
縦軸の表示範囲を1,000~2,500にしよう。
グラフの縦軸を右クリックしてメニューを表示させ、
「軸の書式設定」を選択する。
「軸のオプション」の設定項目のうち、
最大値と最小値を「固定」にして、
数値をそれぞれ1,000と2,500にする。
できたら「閉じる」をクリック。
これでまぁ何とかソレっぽいローソク足が描けました。
重要なポイント&伏線は、以上。
これにまず13週線を乗せる。
マウスのポインタをプロットエリアにもってって右クリック。
メニューの「データの選択」をクリック。
普通に「系列の追加」をクリック。
「系列値」をクリック。
13週線はF列だから、そこの7/1~10/30分のデータを選択する。
あとは[OK]
また[OK]
そしたらローソク足がなんか、うんにゃら~とヘンになる。
ローソク足のデータに13週線のデータが混ざるので、こうなる。
ここから踏ん張りどころ。
ローソク足の上へんとか下へんとかを丹念に探る。
そしたら「系列5」と表示されるポイントがある。
ここですかさず右クリックするとメニューが現れる。
よく見るとテンテンが表示されている。
メニューの「データ系列の書式設定」をクリック。
ここポイント。
「系列のオプション」の「使用する軸」で、
「第2軸」をクリック。
「線の色」が「線なし」になっているので(だから表示されない)
ほかのものを選択。ここで私は単色を選択します。
「閉じる」をクリックしたら、とりあえず13週線は表示された。
けれども、なんかぶわーんとふくれた感じになってる。
おかしい。
ここまでの作業、実は右側に縦軸を設定して、
折れ線は右縦軸にしたがうように表示させたのだ。
でもこれ、おかしい。
縦軸をよく見て欲しい。
グラフの縦軸が左と右とにあって、
左の目盛りと右の目盛りが違っている。
左縦軸は、ローソク足用の目盛り。
んで折れ線の目盛りは右縦軸なのね。
だから左右の目盛りが合ってないと、表示がおかしくなる。
ここで復習。前の「重要なポイント&伏線」ってやつ。
最初のところで縦軸の表示範囲を1,000~2,500にした。
これは左の縦軸の表示範囲の話。
右の縦軸も、左の縦軸に合わせて
表示範囲を1,000~2,500にしなければ、
ローソク足と折れ線のスケールが合わない。
やり方は最初の(左)縦軸とおんなじ。
右の縦軸を右クリックしてメニューを出す。
そのメニューから「軸の書式設定」をクリック。
左の縦軸と同じく、「軸のオプション」の設定項目のうち、
最大値と最小値を「固定」にして、
数値をそれぞれ1,000と2,500にする。
できたら「閉じる」をクリック。
左縦軸と右縦軸の表示範囲が揃って、
ローソク足と13週線がきちんと表示されました。
これに26週線を追加するには、
普通にデータの選択で追加してやればいい。
26週線はG列なので
追加するだけで、新しい系列は右縦軸表示にしてくれます。
26週線も描けました。
これで移動平均線だけじゃなく
一目均衡表®やボリンジャーバンドなんかも
同じようにローソク足と同時に表示できます。
データの追加は、四本値を書き込んで
折れ線をその分だけ上からコピペして、
「データの選択」で増えた分だけ
セルの番地の数を増やしてやればいい。
ただ一目均衡表®みたいにローソク足&折れ線5本とか
系列が多くなってしまうと、
データの追加でエラーが出てしまう。
自分が使ってるExcel2010で一目均衡表®を作る場合、
だいたい半年分の表示が限界です。