メモ:九州の醤油を完全無添加で作るには?

 九州の隅っこのド田舎に生まれ育ち、高校を卒業して30年以上、東京から関西の間を放浪した。

 

 その経験から、今となっては九州の醤油が、どうにもなじめない。ドロっとしていて味が濃い。甘い。

 これは、グルテンを化学的に分解した「アミノ酸液」を加えてコクを出して、生薬成分の甘草(カンゾウ)エキスの添加で甘みを付けてるせいだ。

 本州の醤油の香味を知っている私としては、キッコーマンか、名古屋・ヤマシンの醤油がメインで、九州の醤油は卵かけごはんか刺身にしか使わない。

 

 台湾に行ったとき、台北のデパ地下を見て回ったら、九州の醤油だらけ。げんなり。これ何とも不健全だよなあ。

 

 九州の醤油はJAS規格で言えば「さいしこみ(再仕込」醤油)になるのだけど、本州の再仕込醤油は、香味は強いものの、コクと甘みが足りない。

 

 父が言ってのを聞いたのだが、どうも戦中に大豆不足で、それでこういう醤油ができあがったのらしい。父は、醤油ってこんなにウマいものだったのかと感動したと言ってた。

 平成も年号が変わろうというのに、いまだ戦中をひきずった添加物ごってりの九州の醤油、どうにかならんのか?

 

 どうすれば完全無添加の九州醤油を作れるか、考察してみた。

 

 まず添加物のアミノ酸液。これは小麦グルテンを化学分解して作るものだというから、コクと甘みは小麦を白麹で発酵させれば良いだろう。

 しかし単純に小麦を使ったのでは、デンプンが分解され糖分が多くなりすぎてドド甘くなると思う。

 だから、ある程度デンプンを除去し、デンプンを少し残した「麩」を発酵させる必要がありそうだ。麩の製造工程で出てくるデンプンは「浮き粉」といって、魚肉練り製品に必須だというから、これはこれで副産物として外販できる。

 デンプンの残し方、そして麩をどのような形状にして白麹で発酵させれば良いのかが試行錯誤になるだろう。

 

 大豆は普通に醤油麹で発酵させて再仕込するしかない。

 

 これらをブレンドすれば、完全無添加の九州醤油になると思う。

 

 もっとも現在の九州醤油は甘草エキスで甘みを付けているのであり、小麦の麩の白麹発酵でできた甘みは糖分だから、甘さがクドくなるかも知れない。

 

 そしたら、どうしても糖分ナシの甘味料の添加が必要になる。

 

 甘草という生薬は、摂り過ぎたらカリウム欠乏症だの偽アルドステロン症だのといった症状を引き起こす。

 そしたら甘草以外の糖質でない甘味料といえばステビアしかないだろう。

 

まとめると

 

  1. 小麦から一定のデンプンを除去した麩を白麹で発酵
  2. 大豆は醤油麹で発酵させて再仕込醤油に仕立てる
  3. 白麹発酵の小麦をブレンドして熟成
  4. ステビアを添加

 

ということになろうか。

 

 

 

 

動画の自動再生をブロック Firefox

前に eset で動画をブロックする方法を書いたのだが、ブラウザのレベルでブロックする方法が見つかったので、あの記事は削除。自分も設定内容を消した。

 

まず Google ChromeChromium 系のブラウザは最初っからブロックされるようになってるので、問題ない。Microsoft と アップルのブラウザは使わないから知らない。そうでなくて Firefox の場合。

 

srad.jp

消えると困るので、内容をコピペ:

 

  1. アドレスバーに about:config と入力
  2. [危険性を承知の上で使用する]をクリック
  3. "autoplay"を検索
  4. media.autoplay.enabled.user-gestures-neededをtrueに
  5. media.autoplay.defaultの値を1か2に(1はブロック、2はユーザーに確認)
  6. media.autoplay.ask-permissionをtrueに
  7. media.autoplay.allow-mutedをfalseに

 

これで大体 ok のはず。

 

Google Pixel 3 で連絡帳の同期を停止する(文章のみ)

 画像いっぱい貼りたいのだけど歳末でそれなりに忙しいので、チャチャッと文章だけで。

 私のは Google Pixel 3 XL の Google 直販モデルです。ドコモやソフバのとは違うかも知れません。

 

連絡帳の同期を停止している(はずな)のに、連絡先を編集してたらいつの間にやら連絡先が Google アカウントの連絡先にアップロードされるという、気持ち悪い現象。こういうのLINEですらイヤなのに、Google にまで個人情報を献上したくないぞ。

 

ちなみにLINEも色々と試行錯誤した挙句、連絡先の自動追加をブロックできて、いま友達はLINE公式アカウントだけ、友達候補も表示されない状態になりました。これは機会があれば。話をもどして、

 

いろいろ試行錯誤した結果…

 

結論から言えば、Pixel のホーム画面にある連絡帳を使わなければ良い。つまり、ホーム画面から連絡帳を削除するだけ。

 

電話から連絡先の編集はできるし、そのときは自動的に連絡帳が起動される。電話からの連絡先の編集なら、連絡帳の同期を停止している場合、いちいち同期はされない。

 

以上。

 

マイルドヤンキーに関する考察(02)

主に、マイルドヤンキーのエサについて。

 

熊本のイナカに滞在中…田舎であるし、郷里である。

 

 シャッター街で何やらイベントやってる。何かと思えばハロウィンで、小さな女の子たちがふわふわな衣装を着ている。

 けっ。ここは日本だ。日本には地蔵盆というものがある。この地域ではすたれたけれども(昭和28年に実家の近辺でやってた写真が熊本日日新聞の写真集に残っている)、まだまだ熊本県下では健在だ。

 そうした地蔵盆という伝統から疎外された人たちが、空き地におっ建った「ファミリー向け」マンションに住んで、シャッター街のハロウィンなんてイベントに女の子を着飾らせて、いい気になってる。けったくそ悪い。

 

 ちょっとスシ食いたいと思った。座って食べられるスシ屋も回るスシ屋も実家からは遠い。だから、そこいらで買おうと思って、マックスバリュ九州の店舗に出かけた。手頃なスシがない…なんでいちいちサーモン入れる?鮭とサンマは遠い土地の魚だから、生のモノは地元の味覚ではない。

 仕方ねぇなと売り場を離れて、ふと隣の棚を見たら、

 

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 台湾「」ラーメンとは何だ台湾「風」とわ!!!

 

 わたしゃ台湾に行ったとき台南で、担仔麺の元祖の店『渡小月』で担仔麺を食った。パクチーがダメな人は手を挙げてと言われて、わたしゃ大丈夫だったから手を挙げなかったのだけど、来た担仔麺を見たら、おろし生ニンニクが入ってた。熊本でニンニクには火を通す…ラーメンのマー油が代表格。生のニンニクは、馬刺しの薬味に使う「ことがある」という程度。だから私はパクチーOKだけど生ニンニクは大の苦手。別の皿に取ってよけた。何にせよ担仔麺にトウガラシを投入して辛くすることはない。

 んで台湾にトウガラシの効いた辛い麺がないかといえば、あることはある。発音は知らんが紅焼牛肉麺。具は牛スジの煮込み。都市部に限られるので、ちょっと地方に行くと知らない人が多いようだ。

 

 とにかく台湾で辛い麺といえば紅焼牛肉麺であり、こういうスタイルの辛い麺はない。

 

 もちろん私は知っている。名古屋を中心とした東海圏に、いわゆる名古屋メシとして台湾ラーメンなるモノがあることを。これは担仔麺の辛口アレンジなのらしいが、とにかく名古屋ローカルの食べ物であり、もちろん台湾には存在しない。

 なお私は台湾に行ったとき、ばっちり紅焼牛肉麺を食った。辛さは名古屋の台湾ラーメンの半分程度だった。

 

 したがって上の画像は、名古屋メシの台湾ラーメンであろう。それならば

 

名古屋台湾ラーメン

 

とするのが正しい。

 

 この街がなかなかにグローバルで、中国人、フィリピン人、ベトナム人…最近はブラジル人も見かけるようになった。そうした人たちは見向きもするまい。四川方面の人はいないと思う。コリアン私は一世帯しか知らないけど、もう4世だ。タイの人も知らない。台湾人は、昔はいたけど、今はいないと思う。結局、こういう極端に辛いものを好みそうな外国人はいない。もし台湾人が来たとすれば、こんなもの台湾にはない!って怒るだろう…実際に名古屋でも台湾人が「名古屋メシの台湾ラーメン」を食べて、そのように怒るというから。

 

 そうしたモロモロの事情も知らず、無批判に食う阿呆が多少はいるのだろう…

 

 実際のところ九州人はそんなに辛い食べ物を好まない。博多・長浜ラーメンに辛子タカナをちょっと入れるぐらいなもので、担担麺を出す店は実に少ない。この街にも熊本市内が本店の担担麺屋が出店したけど、1年でツブれた。また、おそらく名古屋方面から流れてきたと思われる中国人が中華料理屋を開いて、店先に「台湾ラーメン」のノボリを出してたけど、これまた1年ほどでツブれた(これは中華料理の味付けが九州人の好みと根本的に異なったせいだろうと思うけど)。

 

 ともあれ「台湾風」なるラーメンを九州のスーパーで売るという発想が理解できない。おそらく名古屋人もこれを見たら

 

殴ったろか!?

 

って怒ると思う。名古屋メシの台湾ラーメン、アレはアレで東海圏の立派な文化だから。

 

 けったくそ悪くて、ゆめタウンに行った…大阪より東の人たちにはナジミがなかろうけれども、本拠が広島のスーパー・イズミが展開しているショッピング・センターで、特に九州には多い。そんでスシ類の売り場を見たら、

 

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 これは「ばら寿司」なのか?「ちらし寿司」なのか?

 

 ゆめタウンマックスバリュ九州よりもマシというレベルで良心的だと思う。この土地はもともと関西文化の影響が強いので、稲荷寿司は三角だ。それをマックスバリュ九州は三角も四角も両方とも売る。これは地域文化に対する強姦行為だ。ゆめタウン助六以外は三角しか売らない。そうした意味で、マックスバリュ九州よりマシだ。

 

 にしても、ばらちらし寿司とは何だ?ばら寿司とちらし寿司の違いを知らない?

 

 キチンとしたばら寿司、キチンとしたちらし寿司を食ったことがない人が「商品」を企画して、消費者にプッシュするのだろう。脳足りんとしか表現できない。

 

 イチイチがそんなで、どうにもこうにも腹立たしい。スリッパだけ買って帰った。

 

 帰り道に牛丼屋の「すき家」の前を通りがかった。そしたら新商品!なんて言ってて、唖然。

 

web.archive.org

 

 牛丼にお好み焼きとタマゴ乗っけてお好み牛玉丼って…

 

 いや、さあ…言っちゃあ悪いけど、そりゃ牛丼ってのは肉体労働者のエサだよ?でも、東京の魚市場は豊洲に移転したけど、その前の築地の、その前、日本橋に魚河岸があった頃からの伝統があるモノだ。

 

 それをこんなメチャクチャなアレンジ加えて、どうする?

 

 牛丼については、ちょっと説明が要るかも知れない。もちろん九州に牛丼なんてなかった。ただし、肉うどんはあった。九州の肉うどんは…牛丼屋「なか卯」の肉うどんが最も近い。ああいう肉うどんはあっても牛丼というものはなく、関西へんの「麺類丼一式」といった店にあるようなドンブリ物しかなかった。

 

 むかし父が「いっぺん牛丼を食ってみたい」と言ってた。私は「あんなもんエサだぞ?」とたしなめたものだ。そこへ、すき家ができた。70代の父は、一度で懲りたようだ。

 

 つまり牛丼というのは九州のイナカモンにとっては「都会の文化」のひとつのアイコンなのであって、あこがれでもあったのだ…実際のところは肉体労働者のエサに過ぎないのだけど。私だってカロリーや塩分やコレステロールを気にしなければならないお年頃であるから、めったには食べない。

 

 関西のコナモンに白いメシという文化も非常に違和感を覚えるのだけど、それに牛丼を合わせるとは…

 ていうか、ゼンショー・グループだよね?なか卯は同じゼンショー・グループだ。なか卯は大阪発祥で、牛丼屋なのにウドンと親子丼を出す。かつて衣笠丼や木の葉丼を出したこともあった。けれども、こんな奇天烈な品物を出したことはなかった。同じゼンショー・グループだってのに、すき家に対してモノ申せなかったのかね?

 

web.archive.org

 なるほど大阪には、こういうモノがあるにはある。けれども東京の富士そばが手を出して、ひっこめたシロモノだ。

 

 すき家お好み牛玉丼も、こうしたシロモノだ…いや、ポテトそばよりタチが悪い。言ってみればウドン・ソバにポテトをざらざら投入して、その上からオリバーどろソースとマヨをぶっかけるみたいな話…

 ていうか、牛肉いらないじゃん。丼メシの上に天カスざらざら乗っけて、上から醤油とウスターソースとマヨをダボがけすれば、同じような味になるし。食材コストは牛丼より圧倒的に低い。したがって粗利率も非常に高くできる。なのになぜに、こんな手間のかかる(お好み牛玉丼専用の冷凍お好み焼きを製造し、全国的な物流網に乗せるという、とてつもなく大きなコストがかかる)商品を???関西限定でも厳しいと思うのだが。

 

 父は京都に住んでいたことがあるけれども、かつて父が牛丼にあこがれたように、イナカの人間は都会的文化を渇望している。私の実家へんは室町時代から開けた十分に文化的な地域なのだけど、新陳代謝が激しすぎて、古いものがあまり残っていない。地蔵盆も昭和28年の写真にしか残っていない。

 

 室町時代から開けた地域ですら、じーさんが牛丼を渇望する。ましてや、そうした文化のない地域に住むマイルドヤンキーは、自らの文化をもたない、あるいは地域文化から疎外されている。

 

 そして郊外型ショッピグセンター大好き。彼ら彼女らにしてみれば、ショッピングセンターこそが都会的文化の集積なのだ(わたしゃ「どこがだ」と思うけどね)。

 

 そしてショッピングセンターの中の人たちも、そうした文化というものがわかっていない。

 

 たとえば当地でお盆に迎え火・送り火という風習はない。お盆にはお団子を作るのである。けれどもショッピングセンターができた頃、麻幹(おがら)を売っていた。もちろん売れない。だから今は売らない。結局、売上があがってナンボであって、文化なんぞどうでも良いのだ。

 

 そして、ちらし寿司とばら寿司の違いがわからないアンポンタンどもが、ちらし寿司ともばら寿司とも似て非なるシロモノを「商品開発」して、プッシュする。そしてそれはマイルドヤンキーのエサとして消費される。なに、売る側は売上があがってナンボ、買う側は腹がふくれてナンボ。ウィンウィンってやつだ。

 

しかし、そこに文化はない…文化を売るのはデパートであって、ショッピングセンターは売上ナンボだからなんだけど。

 

実に罪深いことである。

 

『「サマータイム導入はコンピュータシステム的に難あり」は本当か』を考えてみる

blogos.com

 結論から言って筆者の宮脇睦なる人物はほぼド素人と断じて良い。

 PCやスマホ等のアプリを単独でひとりでコーディングした経験はあるかも知れないが、一定規模の情報システムの開発および保守の経験はないと考えられる。そうでなければ、こんなアホなことを堂々と述べ奉ることはできないですよ。

 

 ほぼド素人の言説をいちいち検証なんてバカバカしいから、ポイントポイントを指摘していく。

 

ホストコンピュータなどと接続していて、連続した情報をやりとりしているシステムなら、バチっと電源を落として、その後の立ち上げで日時の変更をすればよいだけのこと。 

 

  スマホのアプリが挙動不安定になったら、そりゃそれでどうにかなりますわね。PCでも再起動かけりゃあ、大抵どうにかなりますわね。でもね。いきなりサーバの電源をバチッと落としたら、いまどき大問題になりますよ。

 

 さて、それなりの規模の情報システムのホスト、サーバがどのように時刻を管理しているかを考えてみよう。銀行なんかは勘定系かんじょうけいカンジョウケイという重厚長大なシステムを組んでいるので、もっとライトな、たとえばメールのサーバを考えてみよう。

 

 誰しも Gmail ぐらいは使うだろう。実際のところ、メールというものには発信者や時刻、配信を経由したサーバ等の情報が細かく書かれていて、Gmail いちいち細かい情報は表示しない。けれども見ようと思えば表示できる。

 私の Gmail アカウントに届いた ZOZOTOWN からのメールを見てみる。画面には8月9日とだけ表示されている。その詳細な時刻情報を見てみたら:

 

Date: Thu, 9 Aug 2018 13:41:03 +0900 (JST)

 

 PC やスマホ、サーバなんかでは、1970年1月1日00:00をゼロとして、ここから何秒経過したかを64ビットで表現する。

 古いシステムでは32ビットで表現してたけど、この場合2038年1月19日03:14:07でいっぱいいっぱいになる(2038年問題)。いま動いてるシステムは64ビット化したり等で対応済み、のはず。

 ちなみにこの時刻はUTC協定世界時)、昔はグリニッジ標準時と呼ばれたもので、要はイギリスのグリニッジ天文台が中心の時刻。もちろん世界各国には時差があり、UTCプラスの9時間が日本標準時(JST)。

 

  このメールの時刻の詳細情報は「2018年8月9日(木曜)13:41:03、これはUTCプラス9時間のJST表示」という意味になる。

 

 電波時計は時間が進んだり遅れたりということがあんまりない(実は時計側が意外にアバウトだけど)。これは福島と九州と2か所から時報電波JJYが発射されていて、電波時計はどちらか強い方の電波を拾って、自動的に時計合わせをやる。

 東日本大震災のとき、福島の電波の送信所が避難指示区域になったものだから電波が2か月ちょい止まったり発射されたりの繰り返しで、日本東部一帯の電波時計も時刻合わせが困難でメタメタになった。

 さらに余談。韓流アイドル三人組でJYJっているけど、最初はJJYだったのが(2009年)、いつの間にやらJYJになった。あれたぶん、芸能プロダクションがJJYを商標登録しようとしてハネられたか断念したんだよ。公共の電波の名前を商標登録って、さすがにムリがあるもんね。

 

 PCやスマホは普通ネットワーク経由で時刻情報を流すNTPサーバというものに接続し、定期的に時刻合わせをやっている。いまどきメールのサーバだってそんなだ。

 

 日本では情報通信研究機構の ntp.nict.jp が標準だけど、Windows の場合なぜか time.windows.com なんてサーバになってたりする。日本国内なんだか外国なんだか、どこにあるサーバなのか分からない。もし外国にあるサーバなら時刻合わせで通信のタイムラグが出るし、正しく修正するのにその分だけ手間がかかったりする。だからもし自分で設定できるのであれば、私は ntp.nict.jp を推奨。

 

 その時刻合わせにしたって、システムに電源を投入したら1970年1月1日の09:00:00なんて場合は、いきなり正しい時刻に合わせるものだけど、普通はジワジワと合わせる。NTP のジワジワ合わせモード(slewモードと言うそうな)では1秒間で最大0.0005秒ずつ合わせる。もし0.1秒ズレていた場合は200秒、1秒ズレてた場合は2,000秒(33分20秒)かけて合わせる。

 

 このように、そこいらのメールのサーバですらシステム内部での時刻表現やら、時刻合わせのやり方やら、けっこう複雑なのよ。ま、システムの管理・運用・保守では常識の範囲内だけどね。

 この記事の筆者は、このレベルの知識すら持ち合わせていないと断ぜざるを得ない。

 

さて、と。

コンピュータの内部は西暦で処理されていますが、元号表記が必要な場合、「1989年1月8日からは平成」と変換しているだけのことです。それが次は「2019年5月1日からは○○と新元号の処理を一行加えるだけです。 

 

  これは正しい。間違いなくその通り。ただし。それは自分が作ったアプリやシステムで通用する話。

 

 世間ではバブルの頃に組んだシステムがいまだ普通に動いてますから。1989年1月8日の平成改元のときのシステムが、ね。

 

 もちろん当時の人たちは明治・大正・昭和の対照表をコードの中に入れ込んでて、それに平成を追加したことでしょうよ。

 さて、それやった人が当時30歳だったとしたら、今は60歳とかだ。バブル崩壊で行方不明、ヨソに転職、生き残ってお偉いさんになってる、早期退職でIT業界を離れてる、などなど。

 そういう人たちが膨大なコードのどの部分にそれを入れ込んだかを、現役の現場の人間がどうやって探し当てれば良いのだ?と。「あの件、どこの部分で元号処理やってるんですか?」って、やった本人に聞こうにも、本人が行方不明じゃあ、どうにもならない。お偉いさんになってたら、知らんとか忘れたとか言われるならまだマシ、普通いちいちオレに聞くなボケなんて罵倒されるのがオチ。

 

 当時のことだから「仕様書」というモノがあるにはある。紙に印刷された仕様書が段ボール箱のひとカタマリとなって、どっかに保管されている。まず倉庫の段ボールの山の中から、仕様書の段ボール箱のカタマリを発掘しなければならない。そこから、いちいち印刷された仕様書に目を通して、当該部分を探し当てなければならない。

 もう、ね。遺跡や化石の発掘の現場とおんなじ状況な訳ですよ。

 

 そういう事情をすっ飛ばして「一行加える」って、それは業界の現実を知らないド素人の言いぐさです。

 

 私もプログラミングの経験があるにはあるので。自分だったら…まずアプリの開発段階で対照表を作っといて、起動のたびに対照表を読み込む仕様にしておく。現時点でまだ新元号が明らかになってないから仮に、2019年5月1日から「ゲボボ」とか置いといて、アプリのアップデートで「改元準備」ということで(明確に言っても言わなくてもいい)対照表を配信しておく。

 もし言ったとしたら、PCなりスマホなりの日付を手動で2019年5月1日に設定する人が絶対にいる。そんでアプリで元号が「ゲボボ」と表示されたらバズるかも知れない(笑)。バズるかどうかはともかく、そういう人がいてくれた方が配信側としてはありがたい。改元対応が本当にうまくいきそうかどうかのテストになるので。

 そいで新元号が発表されたらゲボボを新元号に差し替えた対照表を配信すれば良い。

 

 ただしこれは自分でスマホとかのアプリを作って自分で配信する場合に通る話であって、一定以上の規模の企業の情報システム・アプリの場合、こんなに簡単にはいかない。ふつう改元は想定してないから、たいていは対照表じゃなくてコードの中に突っ込んでると思う。もう、ね。発掘現場そのものですよ。

 

 んで記事の話題はサマータイムに飛んでる。

 

 普通のOSはサマータイムに対応している。でもそれは、こんだけITモノが普及する以前からサマータイムやってる国・地域が多いものだから、OSのレベルで地域ごとのサマータイムに対応しているというだけの話で、新たに導入するとなると話が違ってくる。

 だいいち今般のサマータイムは2時間だ。たいがいの国・地域でサマータイムは1時間だ。そうでない国・地域もあるけど、それは昔からそうなのだから、OSでも最初っからそのように対応させている。

 新たにサマータイムを導入ってだけでもオオゴトなところを、加えて2時間というのは、いくら何でも無茶だ。

 

 いまどきOSはグローバルで開発するもの。百万歩ゆずって2019年・2020年の2年間限定で日本だけ2時間のサマータイムって…グローバルな開発体制で日本という、相対的に人口の少ない地域のためだけにそのように対応させるなんて、みんなソッポ向きますですよ。

 

 時報電波JJYに話を移す。JJYは一秒に1ビットの情報を発信している。1分間の60ビットで、年月日と時刻を流している。ほかに、うるう秒なんて情報も乗せてる。60ビットをフルで使っている訳じゃなくて、10ビット使ってない。この10ビットは「常にゼロ」という仕様。実際に使われてるのは50ビット。

 

 サマータイムについては、50ビットのうち2ビットが「予備」としてキープされている。

 ひとつのビットはサマータイムの予告。現状は常にゼロだけど、仕様上は6日以内にサマータイムが始まる/終わるという場合はイチにするということになっている。

 もうひとつのビットは、これまた現状は常にゼロだけど、ただいまサマータイムの真っ最中ですよという場合にイチとする仕様になっている。

 

 どこに「サマータイムは2時間」という情報を入れ込め、と?グローバルにサマータイムは1時間がスタンダード。だからJJYの電波仕様もサマータイムの予告と、サマータイムの真っ最中情報しか織り込んでいない。おそらく仕様を作るとき、サマータイムは1時間と想定していたのだと思う。

 

 理論上は10ビットの空きがあるから、そこに入れることは可能っちゃあ可能だ。

 

 問題は、電波時計は工業製品である。ある程度の量をまとめて開発し製造するというシナモノだ。せいぜい2年間の、グローバルに見てもイレギュラーなサマータイムのために製品を開発して製造し売り出すっての、時計メーカーとしてはぜんっぜん割に合わない。2年間のため専用の電波時計をわざわざ買う消費者はいない。JJYを発信してる国立研究開発法人・情報通信研究機構の中の人たちも、そんな仕様変更わざわざやるほどヒマじゃない。

 

 技術的にもマーケティング上も、2時間のサマータイムは無理筋にも程がある。手動で時計を2時間調整しろ、と?それじゃあ電波時計を使う意味がない。お話にならない。

 

 ダメですな。

 

マイルドヤンキーに関する考察(たぶんその01)

 マイルドヤンキーの何のかの言われてるけど。

 

 ブルデュー Pierre Bourdieu の文化資本論をベースに考えたら、説明がつきやすいように思う。

 

 文化資本論をベースとしてマイルドヤンキーを定義できないだろうかと考えてみた。ここで一応の定義を与えてみる。マイルドヤンキーは、以下のふたつの要件を満たしている者ではないだろうか:

 

  1.  都市文化から疎外されている
  2.  生まれ育って現在居住している地域の伝統文化から疎外されている、またはその地域に伝統文化と呼べるようなモノがない

 

 これらを満たすのがマイルドヤンキーだとすれば、いろいろ言われているマイルドヤンキーがみせる言動やその思考回路といった現象の側面をほとんど説明できるように思う。

 

 そすと、現代のマイルドヤンキーというのは昭和末期のヤンキーをそのまま引き継いでいるようにも考えられる。つまりマイルドヤンキーの形成過程を昭和末期にまで遡って考察できるのではないかと考えられる。

 

 マイルドヤンキーは郊外型の大型ショッピングセンターが大好きだから、マイルド・ヤンキーをマーケティングのターゲットにすべし、なんて話も耳にする。しかしそれは本当にマーケティングなのだろうか。平成初期、極端に団塊ジュニア層へ集中したせいか現在は迷走気味の無印良品の轍を踏むことになりはしないだろうか。

 

 文化資本論ベースでマイルドヤンキーを考察したら、何かにつけ便利なように思われる。

 

追記

 

この記事を書いたすぐ後あちこち新聞社のウェブサイトを巡回してたら:

 

琳派ロック、今年も京都から発信 10月に平安神宮で祭り : 京都新聞

 

 YouTube の PV 見て

 

絶望

 

しましたですよ。はい。

 

 京都市のまん真ん中で、上記ふたつの要件を満たす人たちが、ブルデューの言う俗悪の極みを開陳するんだもんなあ。そりゃ生粋の京都人というもの実はごくごく少ないのだけど、それにしても京都には京都の一般市民の都市文化ってものが厳然として存在するのであって…

 たとえば京都市民の若い女性がバーでスクリュー・ドライバーを注文するというのは、自分がスクリュー・ドライバーごときで「いてこまされる」オンナではないという自己主張、サインなのである。そうした文化から疎外されている女性は、単に「おいしいから」という理由でスクリュー・ドライバーを注文する。若い女性のサケの注文においてすら、都市文化のインサイダーとアウトサイダーの間の絶望的な断絶があるのだ。

 

韓国のカレーとタンムジの関係

 韓国には何度も行った。学生時代に韓国人の先輩がいたという縁があって。

 私は単純な嫌韓嫌中ではない。中華人民共和国には行くつもりがない…なんしろ民主主義国家じゃないし矛盾だらけで、行ったら何が起きるかわかったもんじゃない。中国人にしたって、この人はという人物は一人しか会ったことがない:たいていは自分の考えを一方的にまくしたてるだけで、こっちの話をきちんと聞かない。でも台湾人は話せばわかるし、韓国だって話せばわかる人が中華人民共和国の人よりはるかに多いから。

 さて韓国の食べ物でいまいち良くわからないのが、カレー。

 日本の食べ物が植民地時代に導入されて、일식(イルシク:日式)として定着している。カレーもそうだし、トンカツは돈까스(トンカス)だし。チャンポンはトウガラシで真っ赤だ。ホットクなんてのがあるけど、たぶん日本からもたらされたホットケーキが韓国化されたものだと私は思う。

 そんで意外な食べ物が단무지(タンムジ)。タクアン漬けだけど、日本のスーパーで売ってる安い、着色料で真っ黄色で、やたら甘ったるいタイプのもの。昔はタックヮンと呼んでいたようだが、日本語そのまんまじゃマズいなんて話があって、タンムジと呼ぶようになったそうだ。トンカツがトンカスのままなのに…

 そしてなぜかタンムジには、上から酢をダボがけする。なんでだ?

 だいいち韓国でダイコンの漬物は、赤いカクテキ(깍두기:カットゥギ)と、トウガラシを入れない동치미(トンチミ)とがあるのであって…もっとも両者とも乳酸発酵で十分に酸っぱいし、これらに比べるとタンムジはほとんど酸味がないから、あえて酢をかけるのかも知れない。

 んでカレーの付け合せは、タンムジかキムチ。これがちょっと謎だった。

 そいや在日コリアンの話を聞くと、彼ら彼女らが日本国内の家庭でカレーを作って食べるという場合、まず100%、付け合せはキムチだ。これは民族的アイデンティティというものだろう。

 むかし、とある本を読んでたら、かつて日本郵船の国際航路でカレーの付け合せはおなじみ福神漬けだったけど、三等船客向けは福神漬けでなくタクアンだったと書かれていた。

 んで本日、ふと思いついてぐぐったら:

 

www.nyk.com

 日本郵船のウェブサイトに、カレーはドライカレーで、付け合せは基本的に福神漬けだったけど高かったから、三等船客はタクアンだったと明確に書かれている。

 

 かつて朝鮮半島は日本の植民地であって、当時は日本国内扱いだったから、以下は表記を朝鮮・朝鮮人で統一する。差別的な意図はありません。あくまでも当時の状況の記述ですので。

 

 当時の日本~朝鮮の航路というのが、いまいち良くわからない。この時代の朝鮮は日本国内扱いで、いろんな海運業者がいろんな路線を運航していたし。

 ただ横浜・神戸~ソウルという場合は、日本郵船の長崎~インチョン便を使うのが一般的だったみたい。

 もう亡くなったけど、ナム・ジュン・パイク(白南準;백남준;Nam June Paik)というソウル出身のビデオ・アーティストがいた。この人の家はめちゃくちゃリッチで、戦後に一家で日本に移住、本人は東大に入ったけど、その時点で家にピアノがあったという。こういう人は船に乗るにしても一等・二等で、カレーを食べるにしたって福神漬けの付いたカレーだっただろう。

 けれどもこういう人は例外で、戦前戦中の朝鮮人が朝鮮と日本を往来する場合、普通は三等を使ったことだろう。そすとカレーの付け合せは必ずタクアンになる。

 そういう人たちがカレーというのを覚えて、戦後に韓国国内でカレーを作るってな場合、付け合せはタクアンに決まってるということになるだろう。

 ま、憶測の域を出ないけどね。